複製権,翻案権,公衆送信権って何?

本稿のテーマ

 「著作権とは何か?」で,Webサイトに関係する著作権は,主に複製権,翻案権,公衆送信権の3つだと説明しました。

 本稿では,これらの3つの権利がどういう権利なのかについて説明します。

複製権

 複製権とは,他人が自分の著作物を勝手に複製することを禁止することができる権利です。

 「複製」とは,「印刷,写真,複写,録音,録画その他の方法により有形的に再製すること」をいいます(著作権法§2Ⅰ⑮)

 「有形的に再製」という小難しい言葉が使われていますが,これは要するに,他人の著作物を紙面上やハードディスク上等に記録し,一定期間の間,物理的に読み取れるようにすることを指します。

翻案権

 翻案とは,「既存の著作物に依拠し,かつ,その表現上の本質的な特徴の同一性を維持しつつ,具体的表現に修正,増減,変更等を加えて,新たに思想又は感情を創作的に表現することにより,これに接する者が既存の著作物の表現上の本質的特徴を直接感得することができる別の著作物を創作する行為」をいうとされており最判平成13年6月28日,翻案権はこのような行為を禁止することができる権利のことをいいます。

 翻案権侵害が問題になる可能性がある行為としては,次のようなものが挙げられます。

  • 漫画や小説等のアニメ化,ドラマ化,映画化等
  • 漫画等のゲーム化
  • アニメキャラクターのグッズ化
  • 楽曲の編曲
  • 一話完結形式の漫画の連載において同一のキャラクターを用いて新たな続編を創作する

 なお,翻案の結果,つくられた新たな著作物のことを「二次的著作物」といい,その利用権は,翻案を行った者のみならず,もともとの著作物の著作権者にも帰属します。

公衆送信権

 公衆送信権とは,他人が自分の著作物を,テレビやラジオ等の放送,ケーブルテレビ等の有線放送,インターネット等で,不特定の者又は特定の多数人に向けて無線又は有線で送信することを禁止することができる権利のことをいいます。

 他人の著作物を自分のブログ等に掲載すれば,まだ誰もそれを閲覧していなくても,公衆送信権侵害が成立します(他人の著作物に関するデータをサーバーに保存した時点で複製権の侵害にもなっています)

Please follow and like us:

コメント

タイトルとURLをコピーしました