著作権を侵害するとどうなるの?

はじめに

 過去にはうっかり他人の著作権を侵害してしまっていたかもしれないと心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 自分のブログにGoogle画像検索で適当に拾ってきた画像をペタリ。

 雑誌記事の文章を出典を明示せずに丸パクり。

 YouTubeに有名歌手の曲を無許可でアップロード。

 ミッ●ーマウスによく似たキャラクターのグッズをつくり,販売。

 ……

 もし他人の著作権を侵害してしまったら,どうなるのでしょうか?

 本稿では,こうした疑問に答えていきたいと思います。

 なお,著作権に関連する権利として,著作者人格権があり,著作者人格権侵害も本稿の対象です。

 また,そもそも「どういう場合に著作権侵害になるの?」っていう疑問をお持ちの方は,以下のページをご覧ください(準備中)。

結論

 結論から言うと,次の3つがしばしば問題になります。

  • 差止請求権
  • 損害賠償請求権
  • 刑事罰

差止請求権

 差止請求権とは,著作権等侵害行為の予防又は停止を求める権利のことです(著作権法§112)

 著作者や著作権者等が差止請求権を行使し,例えば,無権利者が無断で大量に自分の楽曲のCDを製造して,倉庫に保管している場合に,そのCDを販売しないように求められたり,無権利者がそのブログに自分の著作物を無断で掲載している場合に,掲載を止めるよう求められたりします。

損害賠償請求権

 損害賠償請求権は,著作権等侵害によって著作権者等が損害を被った場合に,その損害を賠償するよう求めることができる権利のことです(民法§709,§710等)

 著作権等侵害者は,著作権者等から著作権等侵害によって発生した損害の賠償を請求されます。

 著作権等侵害による損害としては,例えば,次のようなものが想定されます。

  • 他人の著作物を無断で販売することで,当該他人の売上が減少した場合の当該減少分
  • 侵害者が他人の著作物を利用することによって得た利益
  • 侵害者が著作権者からライセンスを受けていたならば,支払っていたはずのライセンス料
  • 著作者人格権侵害による慰謝料

刑事罰

 著作権を侵害した場合には,10年以下の懲役又は1,000万円以下(法人は3億円以下)の罰金に(著作権法§119Ⅰ,§124Ⅰ),著作者人格権を侵害した場合には,5年以下の懲役又は500万円以下の罰金にそれぞれ処せられるおそれがあります(著作権法§119Ⅱ)

 著作者が死亡した場合も,著作者が存在しているとしたならば,その著作者人格権の侵害となるべき行為をした場合には,500万円以下の罰金に処せられます(著作権法§120)

 また,著作物の出所明示義務に違反した場合は,50万円以下の罰金に処せられます(著作権法§122)

その他

 その他にも,他人の著作物を利用して収益を上げていた場合は,不当利得返還請求がなされる可能性もあります(民法§703,§704)

 また,名誉回復等の措置の請求が行われることもあります(著作権法§115)

Please follow and like us:

コメント

タイトルとURLをコピーしました