ビジネスパーソンの常識

なぜ常識を身に付ける必要があるのか

 まずはじめに,なぜビジネスパーソンとしてのルールや常識を身に付ける必要があるのかについて説明させてください。

 私は,先輩社員から「上司に出す書類に押す印鑑は左に傾けて押した方が良いというルールがある。」と指導を受けました。

 そのとき,私は「ぶっちゃけどうでもいいルールだな。そんなルールなくなってしまえばいいのに。」と思い,すぐにそのルールを意識しなくなりました。

 しかし,その考えは間違っていたと後で気付きました。

 「お金持ちは信用持ち」と言われるように,今も昔もお金を稼ぐためには,人から信用を得ることが不可欠であり,信用のあるところに人が集まり,人が集まるところにお金が集まります。

 人から信用を得るためには,様々な方法や要因があると思いますが,その1つとして,社会一般の共通のルール・常識を理解していることが挙げられると思います。

 例えば,「俺,めっちゃサッカー上手いで!」って言ってる人がオフサイドのルールすら知らなかったら,「この人本当に上手いのかな?」って疑ってしまいますよね。

 やはりビジネス界でも,仕事のできるビジネスパーソンが当然のこととしているルールを理解していないと,「そんな当たり前のルールすら知らない人と取引しても大丈夫かな…?」とビジネスパーソンとしての能力を疑われてしまいます。

 そうしたルール・常識は,通常,連綿として受け継がれてきたものであり,それなりの重みをもっているので,我々がちょっとやそっと反発したところで変えられるものではありません。

 したがって,従う従わないとにかかわらず,仕事のできるビジネスパーソンであれば,知っていて当然のルール・常識については,これを知り,理解しておかないと,我々の能力が低く見積もられてしまうのです。

 また,ルールや常識が消されずに今日まで残っていることにも理由があると思います。

 例えば,先ほどの「印鑑を左に傾けて押す」というルールについては,上司への敬意を示し,上司と部下の人間関係を円滑にするという理由があります(詳細は,「上司に提出する書類への印鑑の押し方」で説明しています)

 このように今日まで残っているルールや常識は,先人が人間関係を円滑にするために編み出した知恵であり,ルールや常識を守ることにより,他者と仕事をしやすくすることができるのです。

 もちろん,現在も通用しているルールや常識の中には,合理性のないものや時代錯誤なものもあります。

 そういったものについても,常に守らなければならないなどというつもりは毛頭ありません。

 しかし,そういったおかしなルールや常識を知らずに破るのと,そういったルールや常識があることを理解した上で,あえて守らない意思決定をするのとでは,相手からの見え方も全然違うのです。

 以上,長くなりましたが,我々がビジネスパーソンたる以上,人との関係は,オフライン上であれ,オンライン上であれ,切っても切り離すことができないので,ビジネスパーソンとしての成功を収めるためには,人から信用を得ることが不可欠です。

 したがって,ビジネスパーソンとして成功を収めるため,ビジネス界に通用するルール・常識を理解するよう,ともに努めていきましょう。

 本ページでは,ビジネス界に通用しているルール・常識をまとめていきます。

ビジネスパーソンとして身に付けるべき常識

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