【逐条解説】第七章 差止請求及び損害賠償(第24条―第26条)【独占禁止法】

第24条(差止請求)

 第八条第五号又は第十九条の規定に違反する行為によつてその利益を侵害され,又は侵害されるおそれがある者は,これにより著しい損害を生じ,又は生ずるおそれがあるときは,その利益を侵害する事業者若しくは事業者団体又は侵害するおそれがある事業者若しくは事業者団体に対し,その侵害の停止又は予防を請求することができる。

第25条(損害賠償)

 第三条,第六条又は第十九条の規定に違反する行為をした事業者(第六条の規定に違反する行為をした事業者にあつては,当該国際的協定又は国際的契約において,不当な取引制限をし,又は不公正な取引方法を自ら用いた事業者に限る。)及び第八条の規定に違反する行為をした事業者団体は,被害者に対し,損害賠償の責めに任ずる。

2 事業者及び事業者団体は,故意又は過失がなかつたことを証明して,前項に規定する責任を免れることができない。

第26条(損害賠償請求権の主張の前提,時効)

 前条の規定による損害賠償の請求権は,第四十九条に規定する排除措置命令(排除措置命令がされなかつた場合にあつては,第六十二条第一項に規定する納付命令(第八条第一号又は第二号の規定に違反する行為をした事業者団体の構成事業者に対するものを除く。))が確定した後でなければ,裁判上主張することができない。

2 前項の請求権は,同項の排除措置命令又は納付命令が確定した日から三年を経過したときは,時効によつて消滅する。

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